別府市内成地区では棚田オーナー制度を行っています。
内成地区は別府市の南端に位置し由布市と隣接する、総戸数85戸、人口300人弱、9集落より形成された地区です。
歴史的にも古く、鎌倉時代の文献にも記録が残っている集落で大神峰神社・蓮台寺・石城寺などの文化財も数多くあり、大神峰神社のイチイガシは市の保護樹に指定され、勢場にある大イチョウは樹齢1500年といわれており、幹回りは9.6mもあり大分県指定特別保護樹木に指定されています。
地域の飲料水は石城寺の下にある湧水で、仁聞菩薩が杖で岩を砕いて湧出したと云われています。
また、地域には石城寺の七不思議など様々な言い伝えが残っています。
明治時代には石城川村として、稲作を中心とした生活圏を形成していましたが、昭和31年に挾間町より離れ、別府市と合併しました。
約42ヘクタールの水田がありますが、中山間地域のため一枚の田の面積は3畝(300u)程度と狭く、千枚棚田と呼ばれています。(平成8年には1301枚以上が確認されています)
(棚田オーナー制度の目的について)
日本の棚田に選ばれた、内成の棚田を守るため、棚田の保全活動、農作業の体験等を行うことにより都市住民との交流を図りながら地域の活性化を目的としています。
(料金・作業区画について)
1口の会費は年間25,000円で、1区画約100u程度の農作業体験ができます。
この制度は農地をお貸しするのでは無く、農作業体験料金となります。
(オーナーの特典)
収穫期には、1口当たり30kg(玄米)のお米をお渡しします。
(農作業について)
1 田植え・稲刈り等、年数回の体験
2 耕起・畦塗り・田植え・草取り・稲刈り等、殆どの農作業体験(自分たちで作りたい)
3 作業にはほとんど参加できないが、オーナーとして棚田保全に協力したい。
上記の3種類のメニューがありますが、料金は同じです。
農作業については、申込者ごとにサポート農家が、農作業の指導・支援を行います。
農機具等については、農家がお貸ししますが、軍手、長靴等消耗品は各自で用意してください。
(保険について)
農作業については、ケガがつきものです、各自で傷害保険等に加入をお願いします。